「The World’s Toughest Job」への想像力は不倫を抑制できるかな?(無理だとしても少しは優しくなれると思うんだ)

センテンススプリング砲により、2016年は自分の半径からはまったく離れたところでの「不倫」がみんなのトークテーマになり。ベッキーとゲスの川谷絵音自民党議員宮崎謙介と元タレントさん(宮崎氏は他にも不倫してたみたいですが)。そういえば長谷川京子も被害者ですね。はせきょー置いて不倫に走るって不倫相手はどれだけ魅力的なんだよ!

不倫についてのブログも多いですね。そんな中読んだこのブログ、知らなかった、勉強になった、ふむふむとすごく腹落ちした、腹落ちしかしなかった。もはやおそろしい。

fujipon.hatenablog.com

最初は話題になった不倫たちも「おわぁー、これどうなってるんだろう」と興味本位だったものの、このブログ見ると自分にもふりかかってしまうものなのかなあーという見えない未来への恐怖と、まぁでも自分とは関係のない遠い世界の話だしーとある程度冷静になってた自分がいました。

でもね、

身近なところで不倫疑惑発生、おいおい

単身赴任中の友人(♂)が嫁様ではない女の子と遊びに行ったことが嫁様にばれて、修羅場中、離婚に至る可能性もあるみたいです。その旦那から「良いお店教えて」と聞かれたからカフェやご飯やさんやその日のイベント事などなど、教えてあげたんだけど。嫁様公認で遊びに行くこともあったので、今回もそうなのかと思ってたからね。でも公認じゃなかったと、おいおいやめてよー。嫁様とも仲が良いから嫁様にもすごく悪いことをした。旦那は遊びに行っただけで何もしてないし、するつもりもなかったということだけど、旦那が単身赴任でずっと子供の面倒を見ている嫁様からすると大きな裏切りに違いなく。この件に関しては私はどちらかというと嫁様派です。ともかく二人とも仲良いからなんとかおさまってほしいです。

不倫しないような社会は実現できるんでしょうか

男性が不倫する理由としてよく言われるのって、
1.嫁様が育児(妊娠)中
2.嫁様に女性として魅力を感じなくなった
3.でもって結果セックスレス
それ以外にそもそも
4.バレないだろうって高をくくっている などかなと思っていたけど、先ほどのブログを読むとたぶんこういうシモ的なものだけじゃなさそうな。もはや当事者にならないとわからないものなのでしょうね。(時代や場所や宗教が変われば、人の考え方は変わるものだったりするし、不倫は良くないわけじゃない!と言う人もいそうだけど。)
てなことと、とはいえ、どうやったら不倫しないような社会になるんだろうかーなどぼんやり考えた時に、そういえば!と思い出したcmがあったのでご紹介します。
当時かなり話題になったし、2014年と新しめなので知っている方も多いと思います。

 

 

「The World’s Toughest Job」

タイトルは「The World’s Toughest Job」、日本語に訳すと、「世界で最も大変な仕事」です。ちなみにこのCM、シェアされたCMランキングで2014年の5位でした。(2014年はブラジルW杯開催年でW杯のNikeのCMが3位でした。つまりW杯のNikeと近しいくらい世界で話題になってました)
※出典:ソーシャルメディアマーケティング会社のアンルーリー(もはやアンルーリーも聞かなくなったけど)

 

この仕事の募集要項は以下のような感じなのですが、○○さん○○○の○○社も真っ青になるくらい超ブラック。
 ・職種名:現場総監督(基本的に立ち仕事で体力が必要)
 ・勤務時間:週135時間以上(7日間で1日19時間以上です)
 ・休み:基本的になし(正月もクリスマスも休めない)
 ・休憩:基本的になし(時には24時間、週7日、徹夜もありえる)
 ・食事:食べられるけど、基本的には後回し
 ・並行していくつものプロジェクトを回す必要あり
 ・給与:ゼロ(無給)

ちなみに、こんな仕事内容なのに、
 ・従事している人:数十億人!!!!

「The World’s Toughest Job」って何だと思います?わかりました?

最後に答えが明かされますので、このCM動画を観てください、どうぞ。

www.youtube.com

 

これは、グリーティングカードや文房具を販売するカードストア「American Greetings」American Greetings: Greeting Cards - Email or Print Cards Todayが母の日のキャンペーンに合わせて制作したCM。

オンラインで面接を受けるのは人種も性別も違っている人たち。世界中、どの場所でも、人種が違っても変わらず感じる「母の無償の愛」。母の日には「American Greetings」でカード買って、感謝の気持ちを込めたグリーティングカードを送りましょう、というCMなのですが。

「母の無償の愛」への想像力は不倫を抑制できる?

嫁や旦那が常に魅力的であることは現実的にはかなり難しい、年をとればとるほど生き物としての魅力は減少し、若い人の方が(生命力や性的にも生き物としても)魅力的に見えてしまうのは致し方ない気がします。最初に紹介したブログにもあったように、そういった魅力以外にも当事者にしかわからないいろんな理由があって、不倫に走りたいという気持ちが出たりすることもあるかもしれないですが。

でもそういう時に、
自分が今携わっている仕事よりも、条件面ではとんでもなくブラックな「The World’s Toughest Job=子育て」を365日24時間休憩もせずに、食事は後回しで、無償でこなしてくれていた自分の母親のことを想像すれば、、、?
そして、一番大事な自分の子供に「The World’s Toughest Job」をやってくれている自分の嫁様のことを想像すれば、、、?

もちろんこれですべての不倫がなくなるということではないと思います。ですが、自分が良ければ良い、バレなきゃ良いみたいな、裏切りに近いような行為は今よりは少しは抑制されるんじゃなないかなーって。他の人に対する優しさ(特に自分の大事な子供に無償の愛を注いでいる嫁様に対しての優しさ)は少なからず湧き上がってくるような気がしませんか?

なんだかんだあるんだけど、他の人への想像力と優しさは世界を救う気がしています。どこかのどこかで夫婦間の不協和音に頭を痛めている人たちに届いたら良いなと思いつつ。